現代のオフィスはIT化が進み、さまざまな情報機器が使われるようになっています。
そして、それらの機器は単独で使われるだけでなく、たとえばパソコンとプリンタやスキャナ、あるいはパソコン同士といった具合に相互接続されることが珍しくありません。このような場合、接続ケーブルの本数があまりに多くなるとどのケーブルにどの機器がつながっているのかが分かりにくくなり、機器の交換やメンテナンスの際に作業がスムーズに進まなくなるといった問題が生じます。
そんな時に活用すると便利なのが、線名札です。線名札とは、その名の通り名札の一種ですが、紐が付いていてケーブルに結べるようになっています。紐の素材は、ナイロンなどの樹脂が一般的です。名札部分はプラスチック製であったり紙製であったりといろいろです。この線名札にたとえば「プリンタ用」あるいは「LAN用」などと書いておき、それぞれ該当するケーブルに結び付けておけば、どのケーブルが何の機器に接続されているかが一目で分かるようになります。
同じ「パソコン用」でも、設置されている部署やデスクの位置などを付記すれば見分けがつきます。通路をまたいで伸びているような長いケーブルでも、途中にこの名札があれば行き先がしっかり分かります。線名札はオフィスばかりでなく、家庭などでも使えます。AV機器を接続する際に利用すれば、ビデオやテレビは言うに及ばず、スピーカーの左右も迷うことなくケーブルを整理できます。