塩害地域に潜む結束バンドの劣化の恐怖

塩害は国内でも沿海岸の地域に存在する被害で、かつては野菜の生育をダメにしたりする歴史が存在します。

それがなぜ起こるのかに関しては、海水が風に乗って空気中を漂うからで、海に近ければ近いほどその影響を受けやすくなります。特に台風などの強風だと、海水が吹き飛ばされやすい状態になりますので、広範囲にわたることが知られています。このように塩害の恐怖は作物の生育の悪化が顕著ですが、近年は結束バンドを劣化しやすくするということで、その被害が懸念されております。結束バンドは文字通り、ケーブルを結束したり、支持を行ったりする上でもよく使われる材料です。電気工事や建設工事でも定番の材料で、その素材はナイロン樹脂で軽量な上に強度も存在することからよく利用されます。

しかも雨などの濡れた状態でも水をよく弾いてくれ、それによる劣化の心配がないことで半永久的に利用できるとされます。ところがその結束バンドが塩害の被害を受け、海水に含まれる塩化カルシウムが劣化させる性質があることが解っています。つまり塩害が激しいエリアでは、結束バンドをダメにして、支持した物が落下したり、倒壊する危険性があります。しかも場合によっては、風などでも結束が外れてしまい、吹き飛ばされる場合も存在します。本来はナイロン樹脂の固形で強度を保っている状態ですが、それがひび割れを起こし、少しの衝撃で砕けてしまう状態になります。屋外で使用している場合には、太陽の紫外線も追い打ちをかけて劣化に導きますので、塩害の地域での屋外の支持や結束などに結束バンドを使用することは絶対にNGです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *